アスペルガー症候群の子どもの関心事というのは大人が変えようと思ってもなかなか変わりません。でも自然に関心ごとが移っていくことは意外に多いのです。例えば電車に強い関心があれば、駅名から漢字を覚えるとか路線図から地理の勉強につなげていくとか、電車の構造から理科の勉強につなげていけないかなどと、子どもの興味を良い方向に伸ばすように考えてみましょう。
大人を試すような行動をする場合にも冷静に対応しましょう
わざとのように困った行動をして、教師や親がどこまで許容するか「試す」ように見える子どももいます。しかし、こういった行動は本当に「わざと」やっているわけではなくて「周囲が困る」ということの認識不足のことが多いのです。つまり相手の気持ちを理解することの障害から現れてくる行動なのです。やっていいことと悪いことを明白なルールとして、子どもが理解しやすいように文字や言葉で繰り返し冷静に穏やかに伝えていくようにするのが結局は一番の早道です。
アスペルガー症候群の方は興味を持ったことには、ずっとこだわりを持ち続けます。相手が子供の場合、興味ある事柄を親が矯正するのではなく、むしろ応援し伸ばしてあげるようにしましょう。子供の興味ある事柄を良い方向に伸ばすように考えてみましょう。