発達障害の発症リスクを高めるママのNG習慣 食物にも注意

 

近年、発達障害の子どもが増加傾向にあることをご存じでしょうか? 文部科学省が2012年に行った調査によれば、小中学生の6.5%にあたる推計約60万人以上の子どもが発達障害の可能性があるとのこと。

発達障害が増えている要因としては複数あるようですが、知らずにやっている習慣が発症のリスクを高めている可能性も……!

そこで今回は、心療内科医・医学博士の星野仁彦先生の著書『発達障害を見過ごされる子ども、認めない親』などを参考に、“発達障害の発症リスクを高める”NG習慣をご紹介します。

 

 

■遺伝的要因の可能性が高い

 

同著によれば、そもそも、ADHDやアスペルガー症候群、自閉症といった“発達障害”の発症については、遺伝的要因の可能性が高いことがわかっているといいます。

 

<(略)発達障害と遺伝には深いつながりがありますが、親や兄弟が発達障害だからといって、必ずしも発達障害になるわけではありません。あくまでも「障害の持ちやすさ」が遺伝しているのであり、複数の遺伝子といくつかの環境要因が重なることで発症すると考えられています。>

 

上記のとおり、複数の要因が重なると発症する可能性があるとのこと。もし、遺伝的な要因を持っていたとしても、“環境要因”を避けることで、発症のリスクを低くすることができるでしょう。

では、避けたい環境要因とは、どのような習慣なのでしょうか?

 

 

 

■1:妊娠・出産前後のタバコ・アルコールは止めるべし

 

発達障害の子が増えている要因の一つに、“妊娠中の喫煙、アルコール摂取”が挙げられるようです。

 

<バークレーらの調査によると、20名のADHD児の母親の妊娠中の喫煙量は、健常児の子どもの母親の2倍以上だったと報告しています。

また、妊娠中だけでなく、生後のタバコの煙(副流煙)もADHDの発症率を上げることがわかっています。さらに、アルコール依存症の女性から生まれた子どもは、多動や不注意などの症状を示しやすいとも報告しています。>

 

妊娠の可能性がある方は、喫煙・アルコール摂取は控えましょう。また、配偶者やパートナーが喫煙者の場合には、子どもの近くでタバコを吸わせない、禁煙をしてもらうなどの対策をとりたいですね。

 

 

■2:妊娠中は“汚染された食物”を避けるべし

 

妊娠中に口にするものも、発達障害の発症について影響を及ぼしているとのこと。

 

<近年、重金属(水銀、鉛など)や環境ホルモン、たとえばPCB(毒性の高い化合物)やダイオキシンなどによる環境汚染と発達障害との関連が指摘されています。ある研究では、生後3~6カ月の間に母親が鉛の影響を受けると、その子どもに多動と不注意の症状が現れやすいと報告されています。>

 

水銀を多く含んでいる魚介類は、マグロ、メカジキ、キンメダイなどの大型魚が知られていますよね。魚介類は、健康的な生活を送るための優れた栄養素を含んでいる一方で、食物連鎖の過程で体内に水銀が蓄積されていますので、水銀含有量の高い魚介類をたくさん食べることは気をつけたほうがよさそうですね。

 

 

以上、発達障害の発症リスクを高めるNG習慣をご紹介しましたが、いかがでしたか?

上記の事柄は、あらためて肝に銘じておきましょう。また、子どもが誕生してからは規則正しい生活を送らせるように心がけることも大切とか。ご参考にしてみてください。

 

 

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