アスペルガー症候群の原因は、心理的なものである、というケースは非常に少ないものです。内因的な原因から、アスペルガー症候群を発症するというケースが多いようです。
内因的な原因の多くが、「遺伝」です。
ここで「アスペルガー症候群に遺伝はありうるのか」、という疑問があがりますが、勿論、遺伝によるアスペルガー症候群の発症は十分あり得ます。実際に、子供がアスペルガー症候群にかかったとわかるとき、いつはその子供の保護者も何らかの形で発達障害を抱えていた、というケースは少なくありません。
アスペルガー症候群は、発達障害として「広汎性発達障害」に所属します。広汎性発達障害は、アスペルガー症候群のほかにも自閉症や注意欠陥/多動性障害などがあります。全体的に、広汎性発達障害は遺伝的な影響が強いとされています。
既に欧米では、アスペルガー症候群を抱えている有名人などにフォーカスを置き、その家系を調べていくうちにアスペルガー症候群は遺伝的な要素が強いとの結果を得ています。症状が重度の人だけでなく、中度や軽度の人も合わせると、この説は十分な説得力を持つのだそうです。
この説完全に正しいわけではありませんが、あり得ないこともないと考えておくのがベストでしょう。また、遺伝的な要素があると認めるなら、将来的に子供を作るときに早期発見・早期対策の準備が出来るので、得るものは多くなるでしょう。