家族療法

数あるアスペルガー症候群の改善策の中で、「家族療法」はちょっと独特な観点からのアプローチをかけます。

例えば、普通なら鬱病にかかったとき、カウンセリングや診療科には一人で行きますよね。仮に保護者の方が同伴したとしても、カウンセリングや治療を受診するのは本人です。それは、鬱病であるという問題は本人の問題であり、治療者と患者が一対一の信頼関係を築きながら克服へ臨むとの姿勢を尊重するからです。

しかし、「家族療法」はそれとは異なり、問題は本人だけのものではなく、家族全員が共有しているものだと考えます。例えば、鬱病にかかって苦しむのは本人だけではありませんよね。本人を支える立場である家族もそれぞれに悩みを抱えます。だからこそ、「問題行動は全員が共有している」との説が確立するのです。これは、なかなか的を得ていますよね。

家族にはそれぞれの役割があります。母親、父親、子供という表面的な役割ではなく、「引き立て役」「問題児」「まとめ役」などといった役割です。

アスペルガー症候群の家族療法は、家族全員で受けます。家族全員で受けることにより、それぞれの役割・立場からの考え方を知ることが出来ます。ここではあまり本人に対して否定的にならず、どうしたら今の状況から改善を見出せるかをモットーに治療を行います。

ちょっとユニークな方法ですが、みんなで問題意識を持って解決する、というのはいいですね。

 

 

アスペルガー症候群naviより

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